Vol.9
尿の“アルカリ化” 〜尿酸を尿に溶けやすくする〜
血中の尿酸濃度を下げるためにはしっかりと水分摂取することが大切であることをご存知の方は多いと思います。さらに効率的に尿酸を尿として体外に排出するために、尿酸のアルカリ性の尿に溶けやすいという性質を利用し、尿を“アルカリ化”することも大切です。食品には、それに含まれるミネラル成分によって酸性食品とアルカリ性食品があります。健康な人の尿は弱酸性ですが、たとえばお肉やお酒を好む人は酸性に偏りがちです。では、どうしたら尿を“アルカリ化”できるのか、みていきましょう。
Vol.8
サウナで尿酸値は“ととのう”のか
サウナと聞いて、何を思い浮かべますか。サウナ室の中にテレビがあって、水風呂があるイメージでしょうか。施設によっては、館内着があって、サウナの後に食事ができたり宿泊ができたりする場合もあります。しかし、これらは、本場の国フィンランドとは異なり、日本独自に発展していったサウナ文化です。また「ととのう」という言葉にあたるフィンランド語はなく、日本独特の表現のようです。今回は、ここまで日本に定着しているサウナについて、高尿酸血症・痛風にどのような影響があるのかをみていきましょう。
Vol.7
トラブルのないトラベルのための、痛風・高尿酸血症対策を
海外への旅行や出張で痛風発作を起こすのは避けたいところですが、日常とは違う環境で、緊張を感じたり、日常のストレスから解放されて暴飲暴食をしてしまったりすることが考えられます。改めて、痛風・高尿酸血症との付き合い方を再確認するとともに、万が一、痛風発作が起きたときの対策も考えておく必要があります。
Vol.6
フルーツは食べても大丈夫?
高尿酸血症の原因の1つとして果糖が注目されています。果糖は糖質の1つです。体内で代謝される際にその副産物として尿酸がつくられるため、過剰に摂取すると高尿酸血症へとつながると考えられています。では、その果糖を多く含むフルーツは食べてはいけないのでしょうか。また甘味剤として果糖が多くの食品に用いられていますが、何に注意すべきなのでしょうか。今回は、フルーツと果糖についてみていきましょう。
Vol.5
気になるビールのプリン体量
食品に含まれるプリン体は、消化・吸収というプロセスを経て体内に取り込まれますが、アルコールは体内に入るとすぐに吸収されるので尿酸値の上昇につながりやすいという特徴があります。お酒を飲み過ぎた翌日に痛風が起きやすいのはそのためです。アルコールのなかでも特にプリン体を多く含むのがビールです。今回は、ビールや発泡酒のプリン体量についてみていきましょう。
Vol.4
痛風・高尿酸血症になりやすい「性格」とは
生活習慣が痛風・高尿酸血症に影響を与えることは広く知られていますので、どのような人が痛風・高尿酸血症になりやすいかをイメージすることはそれほど難しくありません。それでは、どのような性格の人が痛風・高尿酸血症になりやすいかと聞かれたらどうでしょうか。今回は、痛風・高尿酸血症になりやすい「性格」についてみていきましょう。
特別
企画
知られざる鳥の痛風・高尿酸血症
人間以外にも痛風や高尿酸血症に苦しんでいる動物がいることは意外と知られていない事実かもしれません。
今回は特別企画として、鳥の痛風・高尿酸血症について進藤先生にお話を伺いました。人間との共通点や相違点など、いつもとは違った視点で尿酸“知”についてみていきましょう。
Vol.3
牛乳と痛風
高尿酸血症治療では、尿酸降下薬の出現により尿酸値の管理が以前より容易になったとはいえ、痛風発作の予防や尿酸値の管理のためには生活習慣の改善も必要です。生活習慣改善の指導は運動療法と食事指導に大別されます。規則正しい生活をする、栄養バランスのとれた食事を摂る、適度な運動をすることは健康な生活を送るためには、当たり前のことかもしれません。しかし、現代社会においてはその当たり前のことを多くの方ができていないことも事実です。
今回は、食事指導に関係する牛乳と痛風の関係についてみていきましょう。
Vol.2
軽い運動で尿酸値改善
尿酸降下薬の出現によって、痛風治療の尿酸値の管理は、以前より容易になったとはいえ、生活習慣を是正する生活指導はとても大切です。薬物療法だけに依存していては治癒に向かうことは困難です。規則正しい生活をする、栄養バランスのとれた食事を摂る、適度な運動をすることは健康な生活を送るためには、当たり前のことかもしれません。しかし、その当たり前のことを多くの方ができていないことも事実です。生活指導は運動療法と食事指導に大別されます。ここでは、運動と痛風についてみていきましょう。
Vol.1
温泉と痛風
日々、さまざまな仕事に忙殺され、医療現場で休む間もなく働いている皆様。
分かっていても、なかなか休みをとれない……となるとストレスも溜まっていってしまいます。たまには、のんびりと温泉にでもつかって心も体も癒やされてみたいものです。ところで、痛風に効くという温泉のお話をご存知でしょうか。ここでは、温泉と痛風に関する豆知識をご紹介いたします。日頃のご多忙な合間にちょっとした箸休めとしてご覧になってみてください。