『タンドリー風ちくわ』
(監修)
帝京平成大学薬学部教授 金子希代子 先生
株式会社フォーラル管理栄養士 孰賀佳冬 先生
帝京平成大学薬学部教授 金子希代子 先生
株式会社フォーラル管理栄養士 孰賀佳冬 先生
新シリーズ「プリン体の性質や量の違いを考えたレシピ」の5つ目です。プリン体は肉類や魚類に多いのですが、加工調理したものでは減る傾向があります。今回は魚肉練り製品としてよく知られる『ちくわ』を使ったレシピをご紹介します。
材料(2人分)
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ちくわ小2本
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Ⓐ ケチャップ小さじ1
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Ⓐ にんにく少々
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パプリカ(黄)1個
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Ⓐ カレー粉小さじ1
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Ⓐ ヨーグルト大さじ1
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Ⓐ 生姜少々
- 1人分
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エネルギー : 65.5kcal たんぱく質 : 4.2g 脂質 : 0.9g 糖質 : 9.4g 食物繊維 : 1.3g 食塩相当量 : 0.8g プリン体量 : 15.9mg エネルギー産生栄養素バランス(PFC)= P:25.6% F:11.7% C:57.1%
※エネルギー産生栄養素バランス(PFC):エネルギーを産生する栄養素(Protein:たんぱく質・Fat:脂質・Carbohydrate:炭水化物)のエネルギー比率を示したもの
作り方
- ちくわは食べやすい大きさに、パプリカは半分にする
- Ⓐ をよく混ぜたらちくわを入れて和える
- パプリカに盛って、トースターで少し加熱したらできあがり
管理栄養士からひと言
火を使わないので、暑い季節でも作りやすいレシピです。
スパイシーな味つけで食欲をそそります。
葉物野菜で包んで食べるのもおすすめです。
コメント
魚肉練り製品のちくわは値段が安いこともあり、よく使われる食材です。加工調理品は製造の過程で水溶性のプリン体が溶け出してしまうため、元の肉類や魚類と比べてプリン体が少なく、血清尿酸値を気にする方に勧められる食材です。ちくわ(焼きちくわ)に含まれるプリン体は47.7mg/100gと、一般的な魚介類の1/4から1/3と少ない数値です。ただし塩分が多めなので、血圧が高めの方や腎臓の機能が心配な方は、1回分を1本程度にするとよいでしょう。
今回のレシピも、ちくわ1本で1人分です。カレー粉を使って味付けされているので、野菜と一緒に食べられるように工夫されています。ほとんどの野菜はプリン体が少なく、パプリカは1.0mg/100gです。パプリカの甘みがタンドリー風ちくわの辛味を和らげる、夏と尿酸値の高い方にぴったりのレシピです。