『かまぼこカプレーゼ』
(監修)
帝京平成大学薬学部教授 金子希代子 先生
株式会社フォーラル管理栄養士 孰賀佳冬 先生
帝京平成大学薬学部教授 金子希代子 先生
株式会社フォーラル管理栄養士 孰賀佳冬 先生
新シリーズ「プリン体の性質や量の違いを考えたレシピ」の4つ目です。プリン体は肉類や魚類に多いのですが、加工調理したものでは減る傾向があります。今回は魚の加工品である『かまぼこ』を使ったレシピをご紹介します。
材料(4人分)
-
トマト1個
-
かまぼこ1本
-
しそ(大葉)6枚
-
ミョウガ4個
-
オリーブオイル大さじ2
-
白こしょう少々
- 1人分
-
エネルギー : 101kcal たんぱく質 : 4.7g 脂質 : 6.1g 糖質 : 6.2g 食物繊維 : 0.8g 食塩相当量 : 1.0g プリン体量 : 14.8mg エネルギー産生栄養素バランス(PFC)= P:18.6% F:54.4% C:24.6%
※エネルギー産生栄養素バランス(PFC):エネルギーを産生する栄養素(Protein:たんぱく質・Fat:脂質・Carbohydrate:炭水化物)のエネルギー比率を示したもの
作り方
- ミョウガを細かく切り、オリーブオイルと白こしょうを合わせておく
- トマト、かまぼこを同じくらいの薄さに、しそ(大葉)は縦半分に切る
- お皿に2を盛り付け、1をかけてできあがり
管理栄養士からひと言
香味野菜がスッキリと香る初夏にぴったりなレシピです。
かまぼこは減塩のものを使っても、塩なしのままでおいしく食べられます。
ミョウガのきざみチューブを使うと、より簡単にできあがります。
コメント
加工調理品は、元の肉類や魚類と比べて、プリン体が減る傾向があります。プリン体は、核酸から連想されるように水に溶けるものが多いので、加工調理の過程で溶け出してしまうからです。前回は缶詰のツナを使いましたが、今回は『かまぼこ』を使って、野菜と一緒に食べられる爽やかなレシピです。
板かまぼこに含まれるプリン体は26.4mg/100gと、白米に含まれるプリン体と同じ位少ない量です。一般的な魚類の加工品(笹かまぼこ、さつま揚げ、魚肉ソーセージ、つみれ、鳴門巻き、焼きちくわ、はんぺん)に含まれるプリン体は、どれも12.5~67.6mg/100gと少ない量であり、血清尿酸値を気にする方でも心配なく食べられる食材です。ただ、塩分が多めのものが多いので、血圧が高めの方や腎臓の機能が心配な方は、1回分を2~3切にするとよいでしょう。