『タコと旬の味マリネ』
(監修)
帝京平成大学薬学部教授 金子希代子 先生
株式会社フォーラル管理栄養士 孰賀佳冬 先生
帝京平成大学薬学部教授 金子希代子 先生
株式会社フォーラル管理栄養士 孰賀佳冬 先生
新シリーズ「プリン体の性質や量の違いを考えたレシピ」の2つ目です。プリン体は美味しいものに多いのですが、茹でることにより減らせます。前回は茹でた鶏肉(ささみ)を使いました。今回は茹でたタコと春の食材を使った彩りの良いマリネをご紹介します。
材料(4人分)
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茹でタコ足1本
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そらまめ25粒位
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セロリ1本
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甘夏1個
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オリーブ油大さじ2
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砂糖小さじ1
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塩少々
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白こしょう少々
- 1人分
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エネルギー : 105kcal たんぱく質 : 6.9g 脂質 : 3.1g 炭水化物 : 13.3g 食物繊維 : 1.8g 食塩相当量 : 0.3g プリン体量 : 35.5mg エネルギー産生栄養素バランス(PFC)= P:26.3% F:26.6% C:50.7%
※エネルギー産生栄養素バランス(PFC):エネルギーを産生する栄養素(Protein:たんぱく質・Fat:脂質・Carbohydrate:炭水化物)のエネルギー比率を示したもの
作り方
- タコを食べやすい大きさに切る
- そらまめは塩を入れずに茹で、皮をむく
- セロリの茎は筋を取り食べやすい大きさに、葉は細かく切る
- 甘夏は皮をむき、食べやすい大きさに分ける
- 調味料をすべて混ぜ合わせ、食材を入れたら冷蔵庫でなじませる
管理栄養士からひと言
季節に合った食材を入れてアレンジしやすいレシピです。
柑橘類の酸味でお酢を使わなくても爽やかな味になります。
塩ゆでのそらまめを使うときは、調味料の塩は入れなくてもおいしくできます。
コメント
春の食材とタコを組み合わせたレシピです。そらまめやセロリ、甘夏が春らしさを感じさせます。魚介類としてタコを使った理由は、同じ魚介類でも、イカよりタコの方がプリン体は少ないからです(スルメイカ:186.8mg/100g、タコ:137.3mg/100g)。似た食材でもプリン体の量が違うので、尿酸値を気にする方は、少ないものを選ぶと良いと思います。魚介類では、ホタテも76.5mg/100gとプリン体が少なめの食材です。
調理法では「茹でる」または「煮る」とプリン体が溶け出して減りますので、血清尿酸値の高い人は、是非覚えておいて、茹でた肉類や煮た魚類を選んで下さい。