『3層のお寿司ケーキ』
(監修)
帝京平成大学薬学部教授 金子希代子 先生
株式会社フォーラル管理栄養士 孰賀佳冬 先生
帝京平成大学薬学部教授 金子希代子 先生
株式会社フォーラル管理栄養士 孰賀佳冬 先生
今回は12月のレシピとして、可愛いクリスマスツリー付き『3層のお寿司ケーキ』を紹介します。トッピングに、いくら、とびこ、サーモンを使って飾りました。魚卵はプリン体を多く含むと誤解されがちですが、決してプリン体は多くありません。それを知って、魚卵を上手に使ってほしいと思います。
材料(3人あたり)
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ごはん1合
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◎酢大さじ1
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◎砂糖大さじ1/2
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◎塩小さじ1/2
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焼たらこ小さめ1/2腹
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あおのり小さじ1強
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いりごま大さじ2/3
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刺身(サーモン)3切れ
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いくら大さじ1
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とびこ小さじ1と1/2
- 1食分
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エネルギー : 260kcal たんぱく質 : 10.2g 脂質 : 3.2g 炭水化物 : 45.5g 食物繊維 : 2.1g 食塩相当量 : 1.5g プリン体量 : 32.9mg
作り方
- ごはんを固めに炊き、◎と合わせて酢飯を作る
- 酢飯を3つに分け、それぞれにたらこ、あおのり、いりごまを混ぜる
- 2の酢飯を重ね、お好みの刺身を盛り付けたらできあがり
管理栄養士からひと言
酢飯は3種の味を活かすために、調味料は半分程度の控えめな味つけです。塩味のあるとびこや、香りのあるあおのり、いりごまを使っているのでお醤油なしでも美味しいです。
刺身はどこを食べても出会えるように小さくしました。
コメント
『魚卵はプリン体が多い』と思っている人はいませんか?それは誤解で『魚卵に含まれるプリン体は少ない』が正解です。魚卵の粒々は、それぞれが1個の細胞(卵)です。プリン体の元になるのは、主に核酸(DNAやRNA)で、DNAは遺伝子として細胞の核の中に、RNAはDNAの遺伝情報を細胞に伝える等の役割を持ち細胞質に含まれています。そのためプリン体は、100gあたりの細胞数が多いものほど、たくさん含まれることになります。いくらの粒はとびこより大きく、さらにとびこの粒はたらこより大きいですよね。そのため100gあたりの細胞の数で比べると、いくら<とびこ<たらこの順になり、プリン体量は細胞数と比例して、いくら3.7mg/100g、とびこ67.8mg/100g、たらこ120.7mg/100gの順になっています。魚卵の中では多めのたらこでも、サーモン119.3mg/100gと同じ位で、プリン体を中程度(100〜200mg/100g)含む食品に分類され、決して多い量ではありません。ちなみに、鶏卵も1つの細胞です。1個が約50gなので100gあたりの細胞が2個となり、含まれるプリン体はほぼゼロとなります。魚卵はコレステロールが多いから、プリン体も多いと誤解されているのかもしれません。